始めたばかりというロードレーサーの方向けに、レベルアップするための方法
をいくつかご紹介いたします。
まず、ロードレースの練習とはずばり、「練習量」です。
言い換えれば「練習時間の確保」が最も優先すべき項目なのです。
実際、「仕事が忙しい」「休みでもまとまった時間が取れない」という方がとても多いと思います。
そして、「もっと練習できたら、もっとタイムが上がるはず」と感じる方も多いはずです。
これはその通りであり、強い選手はたくさん練習しており、自転車業界の格言には「Miles make the champions.(距離を乗り込んだ選手がチャンピンになる)」という言葉もあるぐらい言われていることです。
なぜかというと、ロードレースはマラソンなどのような持久力がモノを言う競技なためです。
強くなるためには時間をかけて距離を乗り込む必要があるのです。
走った分だけ自分の基礎となり、それがより強くなっていき、本番でよりよパフォーマンが出せるのです。
プロの選手は冬の間は毎日5時間から8時間ほどLSDを行い続け、多い選手だと月でトータルで5000キロも乗り込むといわれています。
とにかく長い時間乗り込むことが、練習になり、自身の強化になるのです。
LSDこそ、時間がない中でLSDをやる意味があるのかとか、どれくらいの強さで行うのがベストなのか、といった議論がいくつかあるものの、「長距離乗り込むメリットはない」と断言する人はほとんどいません。
ちなみに短時間で強度の強いトレーニングを推奨している方はLSDについて、時間効率が悪い方法だとしながらも、自転車選手として成功するのに確実な、最良な方法と評しています。
ただし決して、少ない練習時間しか確保できない人や、長距離乗れない人は早くなれない、ということではありません。
確かに、プロと渡り合えるようなレベルの選手になるのは難しいですが、ホビーレーサーの中ではトップレベルというぐらいまで実力を伸ばすことは可能なはずです。
例えば練習効果が高い練習に重点を置いて、短い時間集中して練習することなどです。
具体的にはメディオ、ソリアなどで、短時間ながらも強い強度で、集中して練習するのがおすすめです。
時間が取れないが練習したいという方、早くなりたいという方は是非チャレンジしてみてください。